施工事例・製品紹介
富士の山ビエンナーレ2018「繋」2024.03.27空間演出
施工場所 | 静岡県富士市イケダビル屋上 | 施工時期 | 2018年 |
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素材には地域の竹を使用。
かぐや姫生誕の街でもあり、竹と深いかかわりのある富士市。
日本の広い地域で古くから暮らしのそばにあった竹ですが、
管理する人が減っていき、荒廃した竹林が多くなってきているのが現状です。
竹林は放置すると増え、日がささず竹が腐り倒れ、根が浅いので土砂災害の原因にもなります。
日本中、すべての竹林を整備することはとても難しいことですが、竹を素材に使い活動をし続けることで、皆様が思い考えるきっかけになれば、また自然のものを扱わせていただき、仕事をしている僕達が自然に恩返しができたらという思いがあり素材に使用しました。
富士の竹林を地域の方達と協力して整備。
切り出した竹を使い、それを割り、集め、構成。
その造形は、昇り龍をモチーフにしました。
龍は、水を司る神。
水が豊かで、それによって人の営みが成り立っているこの地域に想いが及ぶが、それも一たび均衡が崩れるとたちまち無に帰してしまうだろう。
龍は、雷や嵐を呼び、山を崩し、人里をのみこんでしまう。
竹が集まり、しなり、瑞々しい力が張り詰めている。
この力に耳を傾けながら、この地域と人間のミライを考える。